GoogleとSEO業者の微妙な(?)関係
弊社のようにコンテンツマーケティングを支援する会社にとって、現在一般のユーザーが使用する検索プラットフォームとして一強といえるGoogleの動向チェックは欠かせません。
弊社は純粋な「SEO専門業者」とは言えませんが、SEOに取り組む会社としてGoogleのプラットフォームと検索ユーザーの両方の意向を理解し、それらを満たすことは難しいバランスの取り組みです。
Googleの意向を簡単に言うと、「高品質で関連性の高いコンテンツを検索ユーザーに提供すること」です。ですから、Googleの意向と検索ユーザーの要求は、本来矛盾しないはずなのです。しかし、時にはこのバランスを取ることが難しくなることがあります。
主な原因は、Googleのアルゴリズムが常に進化し、より良いユーザー体験を目指しているからです。一方で、検索ユーザーのニーズも多様化し、瞬時に変化するため、常に大なり小なりずれが生じるのは避けられません。
これらの要因が相まって、SEO業者にとってGoogleのアルゴリズムとユーザーのニーズの間で効果的な戦略を練ることは、複雑で挑戦的な作業となるのです。
この微妙で複雑なバランスのなかで、一部のSEO業者はユーザーのニーズを置いてけぼりにしてGoogleの顔色だけを伺う、またはGoogleのシステムバグを突こうとしてブラックハットSEOに手を出しています。
あまりにもそのようなブラックSEO業者が多いため、一部では「SEO業者=悪」またはよくて「=必要悪」とみなされることも少なくありません。インハウスSEOはともかく、SEOは外注してまで行う施策ではないと考えておられる方もまだまだおられるようです。
では、Google自身はSEO業者についてどのように考えているのでしょうか?実は、Googleの基本的なスタンスについて解説するGoogle 検索セントラル(旧称 Google ウェブマスター)で、GoogleがSEO業者について明確に言及しているページがありますので詳しく説明します。
SEO業界の迷信の裏にある真実
まず、SEOに関するよくある誤解についてGoogle自身が訂正し、そしてSEOの効果について丁寧に説明してくれています。
誤解:SEOは即効性がある
SEOはしばしば即効性があると誤解されがちですが、実際にはその効果が顕著になるまでに通常4か月から1年かかることが多いとGoogle自身が述べています。Googleがそう述べていることは、意外と知られていない事実です。
誤解:SEO=キーワードの詰め込みである
多くの人々はSEOを単にキーワードの詰め込みと考えがちですが、実際にはサイトのコンテンツや構造、ユーザー体験などを含む幅広い要素が関係しています。
誤解:一度のSEO対策で永遠に効果が持続する
一度のSEO対策で永遠に効果が持続するわけではありません。SEOは、市場の動向や検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応するために継続的な更新が必要なプロセスです。SEOは単なるトレンドや短期的な戦略ではなく、長期的なビジネス成長とオンラインプレゼンスの強化に不可欠な要素として理解されるべきです。
SEOの効果は多岐にわたります。適切なキーワード選択とコンテンツ最適化により、検索エンジンのランキングが向上し、それに伴いウェブサイトの可視性とトラフィックが増加します。これにより、より多くの潜在顧客がサイトを訪れる機会が増えます。
また、上位にランクされたウェブサイトはユーザーからの信頼を得やすく、これがブランド認知度の向上につながります。さらに、持続的なSEO戦略は、一時的な広告キャンペーンと比較して長期的なリターンをもたらす可能性が高いです。
GoogleはSEO業者をどう思っている?
SEO、すなわち「検索エンジン最適化」は、ウェブサイトの可視性を高めるための重要なプロセスです。GoogleはSEOの重要性を公言しており、SEO業者が以下のような多岐にわたる便利なサービスを提供することを認めています。
● ウェブサイトのコンテンツや構成の見直し
● ウェブサイトの開発に関する技術的なアドバイス
● コンテンツの開発
● オンラインビジネス促進キャンペーンの管理
ただし、「小規模なローカル ビジネスの経営者は、おそらく、作業の多くを自分で行うことができます。」とも述べています。同時に、「プロフェッショナルのサポートが必要だとお考えの場合は」、SEO業者によるサービスを「早い段階で導入すること」も勧めています。「早い段階」というのはかなり突っ込んだ言及かと思います。
Google自身が定義する最適なタイミングとして「サイトを再構築するときや新しいサイトを開設するとき」とまで具体的に言及しています。これは、SEOの現場で日々お客様のサイトを支援させていただいていても感じることです。お客様としては、今まで自力でやってきたことの延長線上で施策展開していきたいとお考えになるのはごく当然なことです。
しかし、プロである私たちから見ると、「0から再構築する方が絶対に早く効果が出るし、コストも低くて済むはず」と思ってしまうケースが少なくありません。
Googleが勧めるSEO業者の条件
Googleの公式ガイドラインでは、SEO業者との関係においては慎重な選択が求められることを指摘しています。SEOの利用はサイトの改善や時間の節約につながる可能性がある一方で、不適切な手法を採用する業者によってサイトや運営者の信用が損なわれるリスクも指摘されています。
信頼できるSEO業者の特徴は、そのサービスがGoogleのガイドラインに準拠していることです。また、Googleは、SEO業者を選ぶ際には以下を確認することを推奨しています。
● 過去の作業のサンプルや成功事例を示せるか
● Google検索の基本事項に準拠しているか
● オンラインマーケティングサービスやアドバイスを提供しているか
効果的なSEO戦略を提供する業者を選ぶ際には、その業者が具体的な結果とその成果を測定する方法について明確な計画を持っているかを確認することが重要です。さらに、該当する国や地域での実績、外国語サイトの開発経験など、特定のニーズに対応できる能力も重要な要素です。このように、信頼できるSEO業者は、透明性、経験、適切な知識、そしてクライアントのニーズに応じたカスタマイズされた戦略を提供することで、成功へのパスポートとなります。
どんな業者は避けるべきか
逆に言うと、以下のような業者を避けるべきであることは明らかです。
● 不透明な手法と戦略: 具体的な戦略や手法を明確に説明できない
● 現実離れした約束: 即効性や非現実的な高ランキングを保証する
● ブラックハットSEOの使用: Googleのガイドラインに反するスパムや不正な手法を用いる
● 過剰な費用: サービスの内容に見合わない高額な料金を要求する
これらの特徴を持つ業者は、長期的な成功や持続可能なSEO戦略を提供する可能性が低いため避けるべきです。
まとめ
弊社スリードットは、純粋な「SEO業者」ではありませんが、スタッフのなかに「Googleの公式ガイドライン」オタクが揃っています。最近は、SEOに関する知識を豊富に持たれているお客様も多くおられます。お話を伺うなかで、お客様の方からグレー、または完全にブラックなSEO手法を行えるか逆に提案をいただく場面も少なくありません。
そこで、なぜブラックハットSEOをおすすめできないのか明快に説明できるSEO業者は意外に多くありません。弊社では、ブラック手法にかかるコストと、そのコストに見合うとは思えないリスクについて明快に説明させていただきます。それは、Googleが公式に示すガイドライン、さらに字面の裏にある本来の意図について深く考察して、社内で意思統一できているからです。
最新のWebマーケティング情報収集、SEOの外注化、または内製化における伴走型サポートに興味ある方は弊社にお気軽にご相談ください。