葬祭業・葬儀社の経営者の方々にとって、自社ホームページの集客能力は大きな関心事でしょう。集客力が業績に直結する葬儀業界において、ホームページは最大の宣伝・集客ツールといっても過言ではありません。
しかしながら、単にホームページを作れば良いわけではなく、利用者視点でのコンテンツ設計や継続的運用が欠かせません。
本記事では、葬祭業界での自社ホームページの制作方法、費用から改善ポイントまでSEO、SNSも活用した実践的なアドバイスをコンパクトにまとめました。現在使っているホームページを利用者から見た瞬殺ポイントを説明します!参考に是非自社サイトのブラッシュアップに活用して下さい。
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目次
葬儀社でホームページが重要な3つの理由
葬儀会社でホームページにこだわりを持って作るべき理由を説明します。
葬儀社の顔となる
葬儀社のホームページは、葬儀社の「顔」として大変重要な役割を果たします。お客様が最初に接点を持つのが自社のホームページであることが多いからです。
ホームページを通じて、葬儀社の雰囲気やサービス内容をイメージしてもらうことができます。
例えば、ホームページの写真の選び方や文章のトーンは、葬儀社の雰囲気を大きく左右します。明るく温かみのある画像を使うか暗めのイメージの画像を使うかで、葬儀社への第一印象がガラリと変わります。
また、実際の葬儀の様子を動画で紹介したり、施設内の写真を豊富に掲載することで、葬儀社の雰囲気やサービスの質を伝えることができます。
さらに、スタッフ紹介や社長の挨拶文を掲載することで、「人」としての顔を見せることも可能です。お客様は写真や文章から、その葬儀社が自分たちに合った葬儀社であるかどうかを判断します。
ホームページ上の掲載内容やデザイン次第で、自社のイメージはコントロールできるのです。自社の理想とする葬儀社像を具現化し、的確にお客様に訴求することができれば、多くの集客につながるでしょう。
葬儀社の集客に直結する
葬儀社のホームページにおける集客力の源泉は、適切な「SEOマーケティング」および「コンテンツマーケティング」にあります。
SEOとコンテンツマーケティングを両輪として回すことが、葬儀社ホームページにおける集客力の最大化に不可欠なのです。
SEOマーケティング
検索エンジン最適化(SEO)を活用し、ターゲットとなるキーワードで検索された際に上位表示されることで、ホームページ訪問者を呼び込む手法です。
葬儀社の場合、「葬儀 東京(エリア名)」「お葬式 料金」などの検索で上位に食い込むことが集客に直結します。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ホームページ訪問者に有益なコンテンツを提供することで、商品やサービスへの信頼や関心を高め、結果的に集客につなげる手法です。
具体的には、葬儀の実績写真、スタッフ紹介動画、料金目安の表示などが該当します。
葬儀社のブランディングに効果的
葬儀社にとって、自社のブランドイメージを確立し浸透させることは極めて重要です。葬儀は人生の重要な節目に関わるサービスである以上、「その葬儀社なら頼りになる」と確信して選ばれることが成功の近道だからです。
こうしたブランディングを効果的に推進するうえで、ホームページは非常に大きな役割を果たします。アピールできる訪問者数に比べ費用対効果が高いうえ、自社の理念やサービス内容を具体的にアピールできるからです。
例えば、社長自らが出演するYouTube動画を制作・配信したり、優れたデザイン性で洗練されたイメージを示したりすることが可能です。これらはホームページならではのブランディング手法といえます。
葬儀社のホームページ制作にかかる費用と相場
葬儀社のホームページ制作にかかる費用は、大まかに次の内訳に分けられます。
費用項目 | 作業内容 | 費用相場 |
---|---|---|
制作費 | ホームページのデザインやコーディング | 10~20万円 ※ページ数や使用するデザインの複雑さによって異なる |
コンテンツ制作費 | 写真撮影や文章作成 | 1ページあたり1万~2万円 |
サポート費用 | SEO対策など | 月額5万円前後 |
初期費用(制作費とコンテンツ制作費)として30~50万円程度、月々5万円程度の運用費用がかかると見積もるのが一般的です。自社で必要な金額を算出するためには、まず必要なページ数を見積もり、使用するデザインや機能の複雑さを判断します。次に、写真や文章の作成範囲を決め、月々の運用作業の内容を洗い出します。これらの積み上げによって金額を出していきます。葬儀社のホームページ制作費用を抑えるコツと注意点費用を抑えるコツとしては以下が重要です。
- テンプレートの活用
市販のテンプレートを使うことで、デザインとコーディングの初期費用を大幅に減らすことができます。 - コンテンツ作成の内製
掲載するコンテンツを社内で内製できる範囲をしぼりましょう。外注する文章や写真を減らせば、制作費を抑えられます。 - 機能は最低限に
システム開発は最小限にとどめ、後から必要に応じて追加機能を持たせることをおすすめします。
見積を取る場合、安すぎる制作会社には注意しましょう。品質が低かったり、納期遅延が発生する可能性が高くなります。また、月々の更新作業が発生することを考慮しましょう。月額のサポート費用は避けられません。過度なコストカットは逆効果です。ホームページの集客力が下がる要因となるので要注意です。
葬儀社のホームページ制作会社の選び方
葬儀社のホームページを制作するのに向いている制作会社に必要な主なスキル・知識は以下の通りです。
- 葬儀業界・文化に関する深い知見
葬儀に対する考え方や事例について造詣が深いことが不可欠です。 - 豊富な実績と経験
10年以上の葬儀社ホームページ制作実績を有していることが理想 - センシティブな表現能力
生命や別れに関わるテーマ性を考慮し、センシティブに表現できることが重要です。 - UI/UXデザインのスキル
高齢者を含む利用者にとって分かりやすく操作しやすいUI/UXを実現できることが大切です。 - SEOの知識
葬儀業界の関連キーワードで高ランク獲得を可能にするためのSEOスキルが必要不可欠です。 - 商品(プラン)デザイン力
プラン設計や料金設定などのコンサルティングができる力量が求められます。 - 迅速かつ柔軟な対応
短納期でカスタマイズにも対応している
運用後もサイト障害等に迅速に対応
ホームページ制作会社には、これらのスキル・知識を兼ね備えた人材が在籍しているかどうかを確認する必要があるでしょう。葬儀社の事業特性を熟知した専門家集団でないと、最適なホームページを制作することは不可能でしょう。
葬儀社がホームページ制作する際に重視すべきポイント
葬祭業でホームページ制作の際に重視するポイントには以下があります。
ユーザーの行動を分析し、コンバージョンを最適化する
葬儀社のホームページに訪れたユーザーが、実際にどのような行動のパターンをたどっているのかを分析することが大切です。具体的には、どのページで離脱率が高くなっているか、掲載している連絡フォームや電話番号へのクリック数、といったデータをもとに改善していくのです。
例えば、料金に関するページの滞在時間が短い場合は、料金体系がぱっと見分かりにくい可能性があります。より丁寧な解説を加えることで、見積依頼につながるコンバージョン率を高められるでしょう。
あるいは、スマートフォンからの訪問者数割合が高いのに、モバイル表示が遅い場合も同様です。 表示速度を改善することでコンバージョン(成約)を引き上げる効果が期待できます。
利用者行動のデータを基に、コンバージョン(成約)を最大化するよう計画的な改善を重ねることがポイントとなります。
信頼感と安心感を与えるコンテンツ
葬儀社のホームページにおいて、ユーザーに信頼感と安心感を与える以下のようなコンテンツを充実させることは必須不可欠です。
- 社長のメッセージ動画
- 葬儀社の理念
- 葬儀社の実績
- 手掛けた葬儀の事例
- 実際のお葬式の様子がわかる画像や動画
- 施設内の写真
社長自らがホームページを通じてメッセージを発信することで安心感は大きく高まります。YouTubeなどを活用した葬儀の様子がリアルタイムでわかるライブ配信も安心感向上につながると考えます。
こうしたコンテンツを通じて、「実際に顔の見える存在だ」「本当に実績が豊富な葬儀社だ」と実感してもらうことがユーザー獲得の近道といえるでしょう。
有益な情報やサービスを提供する
ユーザーに有益な情報やサービスを提供することも集客力向上に欠かせません。
例えば、葬儀を取り仕切る上で実際に役立つ以下のようなノウハウを具体的に解説するコンテンツは重要度が高いでしょう。
- 葬儀の打ち合わせに関する注意点
- 葬儀当日の流れ
- 遺族への心得
単に会社概要や料金表を掲載するのではなく、利用者が「ここに来て本当に良かった」と感じる付加価値の高い情報やサービスを用意することが大切です。ホームページのデザイン性が高くなくても、情報面の密度と有益性が高ければ長く滞在し、再訪問したくなるはずです。
ユーザーとのコミュニケーション
ユーザーとのコミュニケーションを円滑にすることも重要なポイントです。以下の点に注意してお問い合わせの受付体制を整えましょう。
- 問い合わせフォームを設置
- 応答人員体制を確保する
可能な限り早いタイミングで丁寧な回答ができるようにする - チャットボットやWEB予約システムなどを導入する
利用者に選択肢を提供することも有効
丁寧な応対と迅速な回答を通じて顧客満足度が高まれば、リピート率の向上にもつながることでしょう。
ホームページのデザインやレイアウトを工夫する
ホームページのデザインやレイアウトを工夫することも集客力を高めるうえで重要なポイントです。
以下のポイントが重要です。
- 画像やテキストの配置のバランスを適切に取る
文字量が多すぎて煩雑にならないよう注意しましょう。 - 十分な白スペースを確保し、メリハリをつける
- グラフやアイコンを使って視覚的に分かりやすくする
重要な情報を引き立てる効果も期待できます。 - 色彩遣いにこだわり、統一感があり洗練されたイメージを出す
落ち着いた色使いは安心感につながります。
見やすく操作しやすいサイトづくりを追求できれば、効果的な集客に欠かせません。継続的な改善が大切だと考えます。
ホームページの更新やメンテナンスを定期的に行う
ホームページの更新やメンテナンスを定期的に行うことも重要なポイントです。葬儀社のホームページには、以下のような定期的に更新すべき内容が多数存在します。
- 新着情報
- スタッフ紹介
- 葬儀プランの追加
こうした情報を注ぎ込み続けることで、ユーザーに鮮度と安心感を提供できます。また、ページの表示速度をチェックし、混みあっているコンテンツを調整したり、サーバースペックを見直したりする作業も大切です。
こうした更新とメンテナンスを1ヶ月に1回は必ず実施することが望まれます。自社サイトの鮮度を保つとともに、システム面での安定稼働を両立させることが重要だからです。
葬儀社ホームページのSEO対策ポイント
葬儀社のホームページでSEO経由で集客するためのポイントについて説明します。
キーワードの選定と配置
葬儀社ホームページにおけるSEO対策の要となるのが、適切なキーワードの選定と配置です。まず、ターゲットと想定されるユーザーが実際に検索に使用しているフレーズを調査します。キーワード選定の方法としては、GoogleキーワードプランナーやSEOツールを用いて、月間検索ボリュームの大きいキーワードを抽出するのが一般的です。
調査結果から検索意図に合わせた以下のようなキーワードを抽出します。
- 葬儀 料金
- 東京(エリア名) 葬儀社
- 家族葬 おすすめ
- 東京 直送 比較
- 自宅葬儀 方法
- 亡くなった時 手続き
特に料金系、比較系のキーワードはコンバージョン率の高い重要キーワードといえます。料金を比較検討しているユーザーの意向に応えられる可能性が大きいです。
次に、選定したキーワードを自然な文章の中に適切に配置していきます。特にページタイトル要素(タイトルタグや見出しタグ)へのキーワード配置がSEO効果を左右します。
タイトルタグとメタディスクリプションの最適化
タイトルタグは、検索結果においてページのスニペット(簡略表示)の第一印象を左右する部分です。限られた文字数の中で選定したキーワードを配置しつつ、クリックを誘発する吸引力が必要です。
一方、メタディスクリプションは、スニペットで表示される文章に影響を及ぼします。こちらもキーワードを適切に配置しつつ、そのページの内容を的確に表現できる一文を考える必要があります。
いずれも単なるキーワードの羅列ではなく、ある程度完結した一つの短文となるように注意が必要です。可能な限り利用者の検索意図や要望を汲み取った最適なフレーズを中心に構成することが大切だと言えます。
内部リンクと外部リンクの強化
トップページや重要なコンテンツから他の適切なページへの内部リンクを多く張ることで、サイト内のページランクを再分配し流通させる作業が必要です。一方、外部リンクについては、高権威サイトからの被リンクを獲得することが大切です。
関連性の高い業界メディアや行政サイトといった高い信頼を得ている外部サイトからリンクをもらうことがSEO効果を大きく向上させます。
画像や動画の最適化
掲載する画像や動画には必ず適切なalt属性のテキストを付与します。これにより検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなります。加えて、 altテキストにはキーワードを適度に配置することでコンテンツ一致度を高めます。
動画に関してはYouTubeへの投稿やサイト内への埋め込みも効果的です。YouTubeのタグや説明文欄へのキーワード配置も忘れずに行いましょう。
画像と動画で得た信頼できる外部被リンクもまた、サイトの信頼性向上に寄与するでしょう。
モバイルフレンドリーなホームページの作成
最近ではWEBサイトへのアクセス端末としてスマートフォンが主流となっています。このため、モバイルフレンドリーなサイト構築が重要なポイントといえます。
具体的には、レスポンシブWEBデザインなどの導入により、スマートフォンやタブレット端末でも快適な操作性を実現することが求められます。単に文字や画像のサイズを変更するだけでなく、メニューやコンテンツの配置の工夫が必要です。
実際に主要なスマートフォンでプレビューを確認しながら調整することが大切です。
葬儀社のホームページとSNSの連携とは?
最近ではFacebookやTwitter、InstagramといったSNS運用が非常に重要視されています。SNSを使う大きなメリットは、低コストかつ大量のユーザーにリーチできることです。
SNS運用とホームページの連携で集客力はますます高まります。連携方法は以下の方法があります。
- 記事の一部を切り出してSNSでシェアすることでトラフィックを誘導する
- キャンペーンを展開したりクーポンを配布する
- SNSのフォロワー特典といった会員制度を設ける
- SNSの投稿内容をWEBサイト上でも再利用する
- SNSのフォローボタンやコメント欄をホームページに設置する
例えば新商品案内やイベント開催を告知する際はSNS投稿を中心に情報発信し、詳細はサイトに誘導するという展開が一般的です。お互いに往還し流通する仕組みづくりが重要でしょう。
特にFacebookやTwitter、InstagramといったSNSは多くのユーザーが日常的に利用しているため、認知度向上に適しています。
まとめ
葬儀社ホームページは、集客力向上やブランディング強化のために欠かせない要素です。コンテンツ制作から継続的運用に至るまで、専門性の高い対応が求められます。
制作プロセスの留意点から集客に有効な機能、さらにはSEOやSNSとの連携まで、成功への道筋を解説しました。是非参考に自社サイトのブラッシュアップや新規構築を検討してください。
ご不明な点があれば遠慮なく弊社までお問い合わせ下さい。
葬儀コンサルティングについてのお問合せはこちらから
大変お忙しい中、こちらのページにまで辿り着いて頂き、本当にありがとうございます!
今や、葬儀業界は、縮小傾向の波が止まらず単価が右肩下がりとなり、大手業者さえも家族葬や直葬にまで手を広げ、中小企業にとっては厳しい状況になっています。
今はまだ太刀打ちできても、今後の戦術次第では商圏エリアのシェアが獲得できずに、尻すぼみになるかもしれません。
現場が忙しい今こそ、先々を見据えての集客システムの構築が必須です。
その役目を弊社にお任せ頂ければ嬉しく思いますので、お手数ではございますが、下記フォームよりお願いいたします。
葬儀社のホームページでのよくある質問
葬儀社のホームページを制作する費用は?
制作費用の目安としては、初期費用が30~50万円程度、月額運用費用で5万円程度が相場です。ただしページ数やデザイン性、コンテンツ量によって金額は異なります。制作会社に見積もりを依頼する際は実際の必要性を伝えることが重要です。
葬儀社のホームページ運用で大切なことは?
利用者視点の充実したコンテンツ制作、継続的な更新、そしてSNSやリアル店舗との連携が重要です。信頼と共感を生むサイトを実現し続けることが長期的な集客力向上につながります。
葬儀社のホームページを外注する制作会社の選び方は?
葬儀社のホームページ制作に実績があり評価の高い会社の特徴として、葬儀業界への知見が高いこと、SEOとUI/UX設計力を兼ね備えていることなどがあげられます。