問題続きのGoogleインデックス

1月の中頃に海外のSEO関連掲示板で、Google検索順位の不可解な動きが話題となりました。
https://www.searchenginejournal.com/google-weekend-ranking-bug/505812/
要約すると、特定のドメインの全ページが週末だけGoogle検索結果から完全に消え、月曜日に復活するというGoogleのアルゴリズムのバグに関するものです。この問題は、2023年11月頃から発生していると報告されています。

上記のように順位の浮き沈みを示す画像も添付されているので、現象自体の信憑性は高いと思われます。

ここで間違えたくないのは、アクセス数が減るのではなく、インデックス自体がなくなっているという点です。BtoBサイトでは、土日祝日にアクセス数が極端に低下する状況はよく見られる現象です。弊社でサイト集客を承っている企業サイトでもよく観察されます。

しかし、検索順位自体が週末だけ低下する、またはインデックス自体が外されるということです。弊社のなかでも聞いたことあるスタッフはいませんでした。

Googleのインデックスについては昨年初めごろから弊社でも「新規公開記事がGoogleにインデックスされない」「一度インデックスされた記事が消えた」といった相談を時々受けていました。

以前であれば、サイトマップさえ送っておけば意識せずともインデックスされて順位がついていたのに、最近はインデックスがされない、または大変遅いことがあるようです。記事公開するたびにインデックス依頼を送っている、と知り合いのSEO支援会社社長もおっしゃっていました。

今回は多くの方にとっては今さらの話題になるかもしれませんが、Googleのインデックスについて説明します。

上記の現象がどのように決着したかは、本メールの最後で説明します。

インデックスされるためのGoogleの基準

Googleで検索結果に表示されるために登録される、つまりインデックスされるためには、いくつかの基本的な要件があります。具体的には、以下の要素が重要です。

● クロール可能なウェブサイト構造

Googleのクローラーがサイトのページを効率的に巡回し、コンテンツを簡単に把握できるシンプルな構造が必要です。適切な内部リンク構造や、クロールを妨げる技術的な問題があれば解消しなければなりません。

● 明確かつ関連性の高いコンテンツ

ユーザーの役に立ち、独自で関連性の高いコンテンツでなければなりません。Googleは、検索ユーザーの問いに最適な答えを提供するページを重視します。

● 適切なキーワードの使用

ユーザーが検索する可能性のあるキーワードを適切に使用し、コンテンツのトピックを明確にすることが重要です。
上記の基準を満たすことで、Googleによるインデックスの可能性が高まります。

インデックスされない主な原因

逆にサイトがGoogleにインデックスされない主な原因はいくつかあります。

● robot.txtの設定ミス

各サイトのルートディレクトリに設置しているrobot.txtというファイルによってGoogleのクローラーがサイトの特定の部分にアクセスしないように設定されている場合があります。このファイルをチェックして、Googleがクロール(ウェブページを読み取ること)できるようにしてください。

● サイトマップの不足または誤り

サイトマップは、サイトの構造をGoogleに教えるものです。Googleサーチコンソールでサイトマップを登録し、エラーがないか確認しましょう。

● ページ品質の問題

コンテンツが薄い、または重複しているとインデックスされない可能性が高くなります。オリジナルで価値ある情報を提供するようにしましょう。

● 技術的な問題

サイトの表示が遅い、モバイルでうまく表示されないなどの問題は悪影響を与えます。これらの問題を解決するためには、ウェブサイトの技術的な側面をチェックしましょう。
これらの問題を理解し、適切に対処することで、サイトはGoogleによってインデックスされやすくなります。

インデックス状況確認方法

「私のサイト、本当にGoogleに認識されているの?」と思ったら、次の方法で確認しましょう。

1.Googleサーチコンソールの利用

無料ツールであるGoogleサーチコンソールを使って、サイトがインデックスされているか確認できます。まだ登録していない場合は、ぜひ登録しましょう。

2.「site:あなたのウェブサイト」で検索

Google検索画面で「site:あなたのウェブサイト」(弊社サイトの例:site:three-dots.co.jp)と検索して、サイトが表示されるか確認してみましょう。表示されない場合は、インデックスされていない可能性があります。

3.サイトマップを再送信

問題が見つかったら、修正した後にサイトマップをGoogle Search Consoleに再送信しましょう。これにより、Googleはサイトを再評価し、インデックスする可能性が高まります。
上記のステップを実行することで、Googleにウェブサイトが適切に認識され、検索結果に表示されるようになることが多いです。

インデックスで問題を抱えないSEO施策とは?

Googleがあなたのウェブサイトを見つけやすくするために適切なSEOは欠かせません。ここで大切なのが、Googleのウェブマスターガイドラインを守ること。このガイドラインは、Googleがウェブサイトをどのように評価するかの基準を示しています。ウェブマスターガイドラインに従うことで、Googleからの信頼を得られ、インデックスされやすくなります。
ウェブマスターガイドラインに従ったSEOでは、以下のような点が重要です。

コンテンツの質を向上させる

ユーザーにとって有用で、読み応えのあるオリジナルコンテンツを作成しましょう。例えば、よくある質問に答える記事や、業界のトレンドに関する深い分析は有効です。

適切なキーワードの使用

ターゲットとするキーワードを選び、それらを自然に文章に組み込みます。キーワードはタイトルや見出し、本文中にも散りばめることが重要です。

ユーザー体験の向上

サイトのデザインやナビゲーションを見直し、訪問者が欲しい情報を簡単に見つけられるようにしましょう。例えば、メニューを明確にし、コンテンツへのアクセスを直感的にすることが効果的です。

ページの読み込み速度を向上させる

サイトが早く読み込まれることは、ユーザー体験に直結します。遅いサイトは訪問者を失う原因になります。画像のサイズを最適化したり、不必要なプラグインを削除することで、ページの読み込み速度を上げましょう。

モバイルフレンドリーにする

モバイルフレンドリー:多くのユーザーがスマートフォンでウェブを閲覧しています。モバイルで快適に閲覧できるサイトを目指しましょう。
スマートフォンでの閲覧を快適にするために、多くのサイトではレスポンシブデザインを採用します。レスポンシブデザインとは、画面サイズに合わせてコンテンツが自動的に調整されるデザインです。

信頼できるバックリンクを獲得する

他の信頼できるサイトからのリンクは、Googleにあなたのサイトが価値あると認識させる手助けをします。他の信頼できるサイトやブログからのリンクを得るためにも、質の高いコンテンツを作成し、他のウェブサイトとの関係を築きましょう。

サイト構造を整理する

サイトが整理されていて、ユーザーが求めている情報を簡単に見つけられることが大切です。サイトマップを作成し、サイトの全ページが論理的かつ直感的にナビゲートできるように構造化します。
もちろん、SEO対策は一朝一夕に成果が出るものではありません。Googleから、信頼のおけるサイトとみなされるためには、上記施策をコツコツと継続する必要があります。

まとめ

冒頭で述べた、週末だけインデックスが外れる問題については、珍しく(?)Googlも迅速に問題を認識し、「一部のウェブサイトの検索結果に一時的な変動を引き起こした非常に限定的な問題」であるというコメントを1/22にリリースしています。この問題は既に解決されており、影響を受けたサイトはもはやその影響を受けることはないと述べられています。

肝心の原因についてはかなり歯切れの悪い説明ですが、ウェブサイトの品質によるものではなく、特定の技術的な問題に起因するものと考えられています。

弊社スリードットは、純粋な「SEO業者」ではありませんが、スタッフのなかに「Googleの公式ガイドライン」オタクが揃っています。お客様からインデックスに関するトラブルについて質問をいただくことも少なくありません。

適切なSEO戦略を採用することが、長期的なインデックス安定には重要です。最新のWebマーケティング情報収集、SEOの外注化、または内製化における伴走型サポートに興味ある方は弊社にお気軽にご相談ください。