2023年10月Googleコアアルゴリズムアップデートの傾向と対策

SEO業者と話をする際に頻出する専門用語に「アルゴリズム」や「コアアップデート」があります。しかも、どちらも深刻なシチュエーション、例えば自社サイトのアクセス流入が急激に低下した際などに出てくる重要用語です。
ですから、「アルゴリズム」や「コアアップデート」の意義をしっかり把握しておくとSEO業者との打ち合わせがスムーズに進みますし、問題の大本を正確につかむことができるでしょう。

アルゴリズムとは?

アルゴリズムとは、問題を解決するための手順やルールのことです。SEO(検索エンジン最適化)の世界では、Googleがウェブページの検索結果をランク付けするための計算式や基準を指します。

コアアルゴリズムアップデートの目的

Googleはユーザーに最も関連性の高い情報を提供するために、定期的にコアアルゴリズムを更新します。これは、検索エンジンがより賢く、より効率的に動作するようにするためのものです。

なぜGoogleコアアルゴリズムアップデートが重要?

Googleのコアアルゴリズムアップデートは、SEO(検索エンジン最適化)において極めて重要な要素です。これはウェブサイトの可視性、ユーザーエクスペリエンス、そして最終的な収益に直接影響を与えるからです。

サイトのランキングへの影響

Googleのアルゴリズムは、ウェブサイトが検索エンジンの結果ページ(SERP)でどのように表示されるかを決定します。アルゴリズムが変更されると、その影響は即座にウェブサイトのランキングに現れ、これが低下するとトラフィックや売上にも悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、2011年から2012年にかけて行われた通称「パンダ」アップデートでは低品質なコンテンツにペナルティが課され、大きく順位を落としました。
続けて2012年に導入されたペンギンアップデートは、以下のようなサイトの順位を下げたり、検索結果から削除したりするために使用されました。

● SEOを過剰に駆使して検索結果の上位表示を狙うサイト
● スパム的な手法を用いるサイト
● 過剰なほど被リンクを貼るサイト
● リンク元とコンテンツの関連がないサイト
● ユーザーからは見えない隠しリンクがあるサイト

ペンギンアップデートは、主に自作自演的な「リンク操作」を行うWebサイトへの影響が大きく反映されたアップデートでした。

アルゴリズム変更によるSEO戦略の見直し

Googleのアルゴリズムは常に進化しています。そのため、過去に有効だったSEO戦略が現在では無効になる可能性があります。アルゴリズムの変更に合わせてSEO戦略を柔軟に調整することが必要です。例えば、ユーザーの検索意図をより絞り込んで理解し、それに応じたコンテンツが評価されます。

ここ最近のGoogleのアルゴリズム傾向

Googleのアルゴリズムは常に進化しており、その変更はSEO戦略に大きな影響を与えます。最近の主なアップデートには、製品レビュー、コアアップデート、リンクスパム対策などがあります。特に、2023年にはいくつかの重要なアップデートが行われました。

スパム対策の強化

最近のGoogleはスパム対策を強化しています。Googleは2022年12月にリンクスパムに対する新たなアップデートを行いました。このアップデートは「SpamBrain」と呼ばれるAIベースのスパム防止システムを活用しています。具体的には、このシステムは外部からの被リンクを購入しているサイトと、外部リンクを提供する目的で使用されているサイトを検出する能力があると言われています。

このアップデートは約2週間かけて展開されました。不自然なリンクによって得られた評価で上位にいたサイトの多くが圏外に飛ばされました。

Googleは、検索ランキングを人工的に操作する目的で取得されたリンクはスパムリンクと見なしています。そのため、このような不自然なリンクを大規模に無効にするためのアルゴリズムと手動のアクションを継続して改善しています。

2023年10月コアアップデートの傾向は?

https://x.com/googlesearchc/status/1709612835506888828?s=20
弊社の調査では、Googleが2023年10月に適用した最新のコアアルゴリズムアップデートは、検索品質の向上と低品質なスパムコンテンツの削減を主な目的としているようです。

スパム対策をさらに強化

今回のアップデートは、スパム対策をさらに強化しており、クローキング、ハッキングされたコンテンツ、自動生成されたコンテンツ、スクレイピングされたコンテンツなどに対する厳格な対策が取られています。

クローキング(Cloaking)は、検索エンジンのクローラーと実際のユーザーに対して異なるコンテンツや情報を提供するブラックな手法です。この手法は、検索エンジンのランキングを不正に操作する目的で使用されることが多く、Googleなどの主要な検索エンジンによってペナルティ対象とされています。

ハッキングされたコンテンツとは、第三者によって不正にサイト侵入され、変更や追加が行われたコンテンツを指します。これには、スパムリンクの挿入やマルウェアの埋め込みなどが含まれる場合があります。

ハッキングされたコンテンツは、ユーザーに対してセキュリティリスクをもたらす可能性があります。また、サイトの信頼性や権威性も大きく損なわれるため、検索エンジンの評価が低下する可能性があります。サイトのセキュリティ対策を強化することが必要です。

業界ごとに影響に大きな差がある

2023年10月のアップデートは、業界、つまりサイトのカテゴリーごとに異なる影響を与えているようです。特に金融、医療などの業界は、専門性や信頼性が高く評価される傾向があると多くの専門家が分析しています。弊社でも、この傾向は身をもって感じています。

今回のアップデートにより、それらの業界でのウェブサイトは、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)の観点から0ベースで再評価された可能性が高いです。

ドメイン+属性の重要性

今回のコアアップデートでは、各サイトの「ドメイン+属性」という考え方が重要視されているという興味深い指摘もされています。
例えば、国内では以下株式会社LANY様の動画で指摘されていました。

https://youtu.be/qpN9AyCAUYc?feature=shared
これは、ウェブサイトのドメイン名、つまりドメインの権威性だけでなく、その背後にある企業や個人の信頼性、専門性などの属性も評価に加味されるということです。そのドメインが持つさまざまな属性(例:信頼性、専門性、ユーザーエクスペリエンスなど)を総合的に評価するものです。

従来、Googleのアルゴリズムはドメインの権威性を主に評価していました。しかし、この新しいアップデートでは、それに加えて「属性」も評価の対象となるでしょう。これにより、例えば高品質なコンテンツを提供しているが、まだ新しいドメインであるようなサイトも適切に評価される可能性が高まります。

「ドメイン+属性」による評価軸は、いわゆる「中古ドメイン」戦略、及び「サブディレ貸し」戦略への対策ではないかと思われます。「中古ドメイン」戦略、「サブディレ貸し」戦略については次の機会に説明する予定です。

具体的には、Googleは出版者の専門性、権威性、信頼性をこれからますます重視していくようになると思われます。これらの要素は、ユーザーがサイトをどれだけ信頼し、有用だと感じるかに直結しています。専門性、権威性、信頼性をしっかりとサイト上で示すことで、検索ランキングを向上させる可能性があります。

また、サイトの速度、モバイル対応、UI/UXなど、ユーザーエクスペリエンスを高める要素に投資すること、HTTPSなどのセキュリティ対策も、信頼性の一環として評価されるでしょう。「ドメイン+属性」の考え方は、サイト運営者にとって新たな評価軸となり、それに対応する多角的な戦略が求められるようになりました。

まとめ

Googleのコアアルゴリズムアップデートによってランキングが大きく低下した場合、まず、Google Search Consoleを活用してサイトの健全性を診断しましょう。ページのエラー、インデックスの問題、ユーザーエクスペリエンスに関する指標などをチェックします。必要な場合は改善を行います。

ただし、ランキング低下は一時的なものである可能性もあります。そのため、一概に対策を講じる前に、状況をしっかりと把握することが重要です。業界内のトレンドやGoogleからの公式発表をチェックし、その上で戦略を練ることが有用です。

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