検索1〜3位に出ている表示の76%は、クリックされていませんでした
検索順位が上がると、問い合わせが増える。ずっとそう思って仕事をしてきました。
ところが自社サイトを数えてみたら、1位から3位に出ている表示の76%が、クリックされていなかったのです。
順位を上げる話は山ほどありますが、上げた後にどうなったかを数字で出している例は、あまり見かけません。自分たちのサイトなら遠慮なく出せますので、90日ぶんを全部数えました。
途中で、こちらの打ち手が空振りだったことも見つかっています。そこも含めて出します。
この記事のポイント
□ 自社サイトの90日は、表示85,273回に対してクリック309回でした
□ 1〜3位に出ている表示のうち、76%はクリックされていません
□ 8月13日に4ページの題を直しましたが、クリックは1件も増えませんでした
□ その4ページは16〜46位で、そもそも見られていない位置にありました
□ 5位以内なのにクリック0のページが9本あり、うち5本は題を決めていませんでした
まず、90日ぶんを全部数えました
感覚で話すのをやめて、Search Consoleから直近90日ぶんを取り出しました。
2026年5月23日から8月20日までの数字です。
検索語は3,606語、表示は85,273回、クリックは309回。CTRは0.36%でした。
表示は8万回を超えているのに、クリックは300回ちょっと。ここだけ見ても、何かがおかしいと分かります。
ちなみに最初に数えたときは「表示31,123回」と出ていました。取得の上限で1,000語ぶんしか取れておらず、全体の36%しか見ていなかったのです。
全件を取り直して、この数字になりました。
順位ごとに分けると、形が見えてきます

次に、同じ90日を順位帯ごとに分けました。
| 順位帯 | 検索語×ページ | 表示 | クリック | CTR |
|---|---|---|---|---|
| 1位台 | 474 | 2,651 | 112 | 4.22% |
| 2位台 | 209 | 4,253 | 56 | 1.32% |
| 3位台 | 279 | 4,621 | 22 | 0.48% |
| 4〜5位 | 234 | 4,559 | 37 | 0.81% |
| 6〜10位 | 545 | 17,041 | 53 | 0.31% |
| 11〜20位 | 499 | 16,614 | 11 | 0.07% |
| 21位以下 | 2,162 | 52,462 | 21 | 0.04% |
順位が下がるほどCTRも下がっています。ここは想像どおりでした。
問題は上のほうです。1位台で4.22%、3位台にいたっては0.48%しかありません。
世の中でよく言われる目安は、1位で25〜30%前後、3位で10%前後です。桁が1つ違います。
1〜3位の表示の76%は、クリックされていません
もう少し細かく見てみました。
1位から3位に出ている組み合わせは962通り、表示は11,525回、クリックは190回でCTRは1.65%です。
このうち、1件もクリックされていない組み合わせが932通りありました。表示にすると8,812回です。
割合にして76%。上位に出ている表示の4分の3が、そのまま素通りされていることになります。
順位を上げる作業だけを続けていたら、この76%には気づけませんでした。
8月13日に打った手は、空振りでした
実は8月13日に、同じ問題意識で4ページの題と説明文を直しています。
LLMOの費用・ツール・診断・コンサルティングを扱う4ページです。検索結果に出る題を、実際に検索されている語に合わせて書き直しました。
10日後に測った結果がこちらです。
| ページ | 直す前 | 直した後 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 147表示 0クリック 18.5位 | 230表示 0クリック 16.2位 | 不合格 |
| ツール | 269表示 1クリック 46.3位 | 362表示 0クリック 41.7位 | 不合格 |
| 診断 | 36表示 0クリック 21.3位 | 53表示 0クリック 24.7位 | 不合格 |
| コンサル | 12表示 0クリック 46.4位 | 15表示 0クリック 39.0位 | 不合格 |
表示は4ページとも増えました。ところがクリックは、1件も増えていません。
これは正直こたえました。題は前より良くなっているはずだったからです。
なぜ空振りだったのか
数字を並べ直して、理由が見えてきました。
4ページの順位は16位から46位です。検索結果の2ページ目より下にあります。
そこにいる限り、題をどれだけ磨いても読まれる機会そのものがありません。
言われてみれば当たり前なのですが、打つ前は気づいていませんでした。「題を直せばCTRが上がる」を、順位と切り離して信じていたのです。
ここから、ひとつ仮説が立ちました。題が効くのは、すでに見られている位置にいるときだけではないか、ということです。
5位以内なのにクリック0のページを、数えました

仮説を確かめるには、順位の影響を外す必要があります。
そこで「5位以内に出ているのに、クリックが0のページ」だけを抜き出しました。見られている位置にいるのに押されていないページです。
9ページ、表示にして1,598回ぶんが出てきました。
1本ずつ中身を見ていったところ、思っていたのと違う理由が出てきます。
9本のうち5本は、そもそも検索結果に出す題を決めていませんでした。
SEOプラグインの設定欄が空のままで、置き換え用の記号だけが入っている状態です。記号は自動で本文の見出しに置き換わりますから、見出しがそのまま題として出ていました。
たとえば結婚式場のMEOを扱ったページは、見出しが46文字あります。検索結果では30文字あたりで切れますので、後半は表示されません。
このページが受けていた検索語は「結婚式場 口コミ増やす」で、3位、90日で259回表示されていました。
ところが、その見出しに「口コミ」という語はどこにも入っていませんでした。
切れる前どころか、切れた後ろにもありません。
探している言葉が見えない題を、押す理由はありませんよね。
7ページの題を直しました
2026年8月23日、9本のうち7本の題と説明文を書き直しました。本文には1文字も触っていません。
| ページ | 直す前の30日 | 直した題 |
|---|---|---|
| /bridal/meo/ | 557表示 0クリック 3.2位 | 結婚式場の口コミを増やすMEO対策|上位表示の5戦略 |
| /ai-overview-optimized-content/ | 366表示 0クリック 31.0位 | AI Overview最適化のコンテンツ作成|引用される5手順 |
| /bridal/homepage/ | 296表示 0クリック 3.4位 | ブライダルのホームページ制作|結婚式場の集客と会社選び |
| /beauty/ | 181表示 2クリック 17.2位 | ヘアサロン・美容室の集客コンサルティング|スリードット |
| /ai-work-documentation/ | 122表示 2クリック 10.4位 | 資料作成AIおすすめ5選|プレゼン資料を自動でつくる |
| /restaurant/qualifications/ | 88表示 1クリック 35.2位 | 飲食店開業に必要な資格と届出|必須2つ+有利な9資格 |
| /llmo-osteopathic-clinic/ | 55表示 0クリック 4.4位 | 接骨院・整骨院のLLMO対策|AIに選ばれる5つの施策 |
書き方は4つに絞りました。
実際に表示のある検索語を先頭に置くこと。30文字前後に収めること。
本文に実在する数字だけを書くこと。中身のない飾り言葉を頭に置かないこと。
「完全ガイド」や「保存版」を先頭から外したのは、その分の文字数を検索語に使いたかったからです。
残りの2ページは直していません。社名で検索されて1位に出ているページで、探されているのはトップページだからです。
ここは題ではなく、サイトの構造の話になります。
合格ラインを先に決めておきます
結果が出てから基準を作ると、どうしても都合よく解釈してしまいます。ですので、先に書いておきます。
測る日は2026年9月22日。直す前の30日と、直した後の30日を同じ長さで比べます。
7ページ合計のクリックが、5件から15件以上に増えていれば合格です。
15件に届かなければ不合格とします。表示だけが増えてクリックが増えない場合も、8月13日と同じ不合格です。
不合格だったときは「5位以内でも、題を直すだけではクリックは動かない」という結果をそのまま出します。
測り直しは、こちらで持たないことにしました

8月13日の4ページで、いちばん痛かったのは空振りそのものではありません。
空振りだと分かるまでに10日かかったことです。その10日、次の手を打てませんでした。
測り直しを人の記憶に預けると、まず抜けます。忙しいときほど抜けます。
そこで、期日が来た施策を毎晩探して自動で測る仕組みを入れました。測定予定日を過ぎていて、まだ判定の入っていない行を拾ってくる形です。
期日ちょうどに1回だけ動く作りにはしていません。その日に止まると次がないからです。
毎晩探しに行けば、1日止まっても翌日が拾ってくれます。
合否の基準も、機械が読める形で先に置いてあります。クリックが増えていれば合格、表示だけ増えて終わりなら不合格です。
ここに、人の解釈は入りません。
まとめ
順位を上げる仕事と、クリックしてもらう仕事は別物でした。
自社サイトでは、1〜3位に出ている表示の76%が素通りされていました。順位だけを見ていたら、ここは見えないままだったと思います。
そして題を直す打ち手にも、効く場所と効かない場所がありました。2ページ目より下では、題を磨いても届きません。
今回はそこを踏まえて、5位以内だけに絞って直しています。9月22日に測って、合格でも不合格でも数字をそのまま出します。
ご自身のサイトでも、Search Consoleで順位とクリックを並べてみてください。上位にいるのに押されていないページは、たいてい見つかります。
この検証の記事
順位とクリックの検証として、同じ指標で測り続けた記録です。
- 1. 1〜3位の表示の76%はクリックされていなかった(この記事)
- 2. 5位以内でクリック0のページの題を直したら、クリックは出たか(2026-09-22 公開予定)
