表示24.5倍・7.7位でCTR0.40%——クリックが増えなかった記録
起きたこと:順位も表示も伸びて、クリックだけ動かなかった
自社サイトの記事「seo-analysis-recruitmentbox」(https://three-dots.co.jp/seo-analysis-recruitmentbox/)を Search Console で見たところ、直近30日で表示2,524回・クリック10回・平均7.7位・CTR0.40%という数字になっていた。
その前の30日と並べると、動いたのは表示と順位だけで、クリックはほとんど動いていない。
| 期間 | 表示 | クリック | 平均順位 | CTR |
| 2026-07-09〜2026-08-07 | 103回 | 2回 | 8.1位 | 1.94% |
| 2026-08-08〜2026-09-06 | 2,524回 | 10回 | 7.7位 | 0.40% |
| 増減 | +2,421回(24.5倍) | +8回 | -0.4位 | – |
表示は24.5倍、順位は0.4位ぶん上がった。にもかかわらずクリックは+8回で、CTRは1.94%から0.40%へ下がっている。順位ごとの平均的なCTR水準と突き合わせると、この30日で取り逃しているクリックは53.1回だった。
「順位が上がったから表示が増えた、あとはクリックがついてくる」という説明が成り立たない状態なので、どこでクリックが落ちているのかを検索語まで割って測った。
測り方(そのまま再現できる手順)
- Search Console のページ単位レポートで、対象URLを1本に絞る。
- 期間を直近30日(2026-08-08〜2026-09-06)に固定し、表示・クリック・平均順位・CTRを控える。
- 同じ長さの直前30日(2026-07-09〜2026-08-07)に切り替え、同じ4項目を控える。比較期間を同じ日数にしないと、表示の倍率が正しく出ない。
- 直近30日のまま「検索キーワード」に切り替え、検索語ごとの表示・クリック・平均順位を書き出す。
- 書き出した検索語を「クリックが1回以上ついた語」「クリック0の語」に分け、それぞれ表示の合計を出す。
- 表示の多い語から順に、全体の表示に占める割合を積み上げる。
この手順は1本のURLに対して10分ほどで終わる。順位が良いのにクリックが少ないページを見つけたとき、まずこれをやる。
検索語まで割ると、問題が2つに分かれた
直近30日で実測できた検索語は17語。うちクリックがついたのは3語、クリック0だったのは14語だった。表示の合計は、クリックがついた3語が1,692回、クリック0の14語が132回。
| 検索語 | 表示 | クリック | 平均順位 |
| 求人ボックス リクルート | 1,624回 | 5回 | 8.5位 |
| リクルート 求人ボックス | 65回 | 1回 | 8.8位 |
| 求人ボックスはリクルート? | 37回 | 0回 | 4.1位 |
| 求人ボックスとリクルート | 29回 | 0回 | 5.6位 |
| カカクコム リクルート | 25回 | 0回 | 9.3位 |
| 求人 ボックス リクルート | 15回 | 0回 | 8.7位 |
| 求人ボックス ビジネスモデル | 8回 | 0回 | 7.1位 |
| 求人ボックスはリクルート | 7回 | 0回 | 4.4位 |
表示の集中度も出した。表示の多い語から積み上げると、上位1語で全体の64.3%、上位2語で66.9%、上位3語で68.4%、上位4語で69.5%、上位5語で70.5%を占める。1語で6割超という偏り方で、2語目以降を足しても伸び幅は小さい。
問題1:表示の大半を占める1語で、8.5位に置かれている
「求人ボックス リクルート」が表示1,624回・クリック5回・8.5位。ここが全体の64.3%を占めているので、この語のCTRがそのままページ全体のCTRになる。順位8.5位は1ページ目の下のほうで、上に並ぶ結果を見終えたあとに目に入る位置になる。ここでクリックを取るには、順位を上げるか、下の位置でも選ばれる見え方にするかのどちらかになる。
問題2:4.1位・4.4位でもクリックが0の語がある
「求人ボックスはリクルート?」は4.1位で表示37回・クリック0回。「求人ボックスはリクルート」は4.4位で表示7回・クリック0回。順位のせいにできない位置にいて、それでも0回だった。この2語は疑問形で、聞かれていることは「求人ボックスはリクルートの運営か」という一点に見える。検索結果の一覧の時点で答えが読めていないと、開く理由がなくなる。
なぜクリックが増えなかったか、いまの見立て
クリック0の14語の表示合計は132回で、クリックがついた3語の1,692回に比べると小さい。取り逃している53.1回のクリックは、クリック0の語をすべて拾っても届かない。つまり、直す優先順位はロングテールではなく、表示の64.3%を占める1語のほうにある。
そのうえで、上げた表示がクリックに変わらなかった理由として、いま置いている見立ては次の通り。
- 表示が103回から2,524回へ増えたとき、増えた分の中心は「求人ボックス リクルート」という関係性を確かめるだけの検索だった。前30日の103回のときはCTR1.94%が出ていたので、集まる検索語の中身が入れ替わった結果としてCTRが0.40%まで下がった可能性がある。
- その検索に対して、検索結果の一覧に出ている文言が答えになっていない。4.1位・4.4位でクリック0という数字は、順位ではなく見えている文言の問題を指している。
- 8.5位という位置では、答えが読める結果が上に並んでいれば、下まで来ても開かれない。
この見立てはまだ仮説で、正しいかどうかは直したあとの数字でしか判定できない。
何を直すか
- タイトルを、表示の64.3%を占める検索語と、4.1位・4.4位で0回だった疑問形の検索語の両方に答える形にする。
- メタディスクリプションの冒頭で、聞かれている一点への答えを先に置く。読み終わらないと結論が分からない書き方をやめる。
- 本文の先頭の見出しを、検索結果に出る文言と食い違わない形に揃える。
- 直す前の数字(表示2,524回・クリック10回・7.7位・CTR0.40%・検索語17語)を控えておき、直したあとに同じ手順で取り直す。
順位は今回いじらない。8.5位のまま、見え方だけを変えてクリックが動くかを見る。ここを同時に触ると、クリックが増えたときに順位が上がったからなのか文言を変えたからなのかが分からなくなる。
合格ラインを先に決めておく
直したあと30日間、同じ手順(Search Console/対象URL1本/30日固定/検索語まで書き出し)で測る。判定は次の2つで行う。
- クリックが10回を上回ること。
- CTRが、表示が増える前の30日に出ていた1.94%まで戻ること。
平均順位が7.7位から大きく上下した場合は、文言の効果と順位の効果が混ざるので、順位も併記したうえで判定する。表示が2,524回から大きく落ちた場合も同じで、そのときはCTRだけを見る。
結果は、良かった場合も外れた場合も、同じ数字の並べ方でこのサイトに書く。
