タイトル変更で表示2.4倍・クリック1→0 検証記録
何をして、どうなったか
自社サイトの記事 restaurant/qualifications(飲食店開業に必要な資格の記事)に対して、2026-08-23 に検索タイトルと説明文の自動修正を打ちました。変更内容は次のとおりです。
- 施策を打った日:2026-08-23
- 実施したこと:検索タイトル・説明文の修正(自動修正)。「#post_title – #site_title」→「飲食店開業に必要な資格と届出|必須2つ+有利な9資格」
- 本文は変更なし
測定日は 2026-09-22。Search Console の当該URLのデータを、施策後30日(2026-08-21〜2026-09-19)と、その前の30日(2026-07-22〜2026-08-20)で並べて比べました。結果はこうなりました。
| 指標 | その前の30日 | 施策後30日 | 増減 |
| 表示回数 | 88回 | 213回 | +125回 |
| クリック数 | 1回 | 0回 | -1回 |
| 平均順位 | 35.2位 | 37.4位 | +2.2位 |
| CTR | 1.14% | 0.00% | – |
表示の倍率は2.4倍。表示は増えたのにクリックは増えていない。合否の基準はクリック数の増加に置いていたので、不合格としました(自動生成記事シート No.39)。
なぜ期待が外れたのか
この施策は「タイトルと説明文が汎用テンプレート(#post_title – #site_title)のままだからクリックされない」という読みで打ちました。中身を示すタイトルに変えればCTRが上がる、という期待です。結果はCTR 1.14% → 0.00%。読みが外れた理由を、同じ30日の検索語データから切り分けます。
1. クリックが起きる順位に立っていない
実測した検索語の数は14語。そのうちクリック0の検索語は14語で、クリックがついた検索語は0語でした。クリック0の検索語の表示合計は145回です。表示の多い検索語を順位とあわせて並べると、状況がはっきりします。
| 検索語 | 表示 | クリック | 平均順位 |
| 飲食店 経営 資格 | 70回 | 0回 | 43.9位 |
| 飲食店 経営 資格 必須資格 | 30回 | 0回 | 51.3位 |
| 居酒屋 開業 資格 | 21回 | 0回 | 51.1位 |
| 飲食店 必要資格 | 6回 | 0回 | 44.5位 |
| 飲食店 資格 | 4回 | 0回 | 59.8位 |
| 飲食店経営 資格 | 4回 | 0回 | 51位 |
| 店舗経営 資格 | 2回 | 0回 | 53.5位 |
| 居酒屋 免許 | 2回 | 0回 | 81位 |
表示が最も多い「飲食店 経営 資格」が43.9位。次の「飲食店 経営 資格 必須資格」が51.3位、「居酒屋 開業 資格」が51.1位。表示を稼いでいる検索語のどれも、ユーザーの目に触れる位置にいません。タイトルの文言は、そのタイトルが読まれる位置にいて初めて効く。この30日は、その前提が成立していませんでした。
2. 表示が増えた分だけ、順位は下がっている
表示は88回から213回へ、2.4倍に増えました。同時に平均順位は35.2位から37.4位へ+2.2位。表示が増えた検索語の多くが、43.9位〜81位という位置に並んでいます。表示の増加は「新しく拾われた検索語が増えた」結果で、その新しい表示は全て遠い順位で発生している。だからCTRは上がらず、母数だけが増えてCTRは 1.14% から 0.00% に下がりました。
表示が増えたことを成果として読んでいたら、この施策は「効いた」と誤判定していたところです。合否をクリック数で決めていたので、不合格として残せました。
3. 需要は1語に寄っている
表示の多い検索語が全体に占める割合は、上位1語で32.9%、上位2語で46.9%、上位3語で56.8%、上位4語で59.6%、上位5語で61.5%。上位1語だけで3割超を占めています。つまりこのページの表示は「飲食店 経営 資格」系にほぼ集約されていて、この語の43.9位を動かせない限り、クリックは0のままになります。タイトルを何度書き換えても、ここは変わりません。
この結果から決めたこと
タイトル・説明文の書き換えは、CTRを動かす施策です。CTRを動かすには、そのスニペットが読まれる順位にいる必要がある。43.9位のページにCTR施策を打つのは順番が逆でした。
そこで次の30日は、施策の種類を変えます。
- 本文の内容修正:表示が集中している「飲食店 経営 資格」「飲食店 経営 資格 必須資格」「居酒屋 開業 資格」に対して、本文側で答えている内容を見直す(今回は本文を変更していないため、本文は前回と同一のまま順位が+2.2位動いた状態)
- 内部リンクの強化:当該URLへの内部リンクを追加する
測るのは平均順位です。クリックやCTRを先に見に行かない。37.4位が動くかどうかを先に確認して、動いたあとで初めてタイトル・説明文の文言を再度触ります。
同じ検証をやる人向けの手順
この記録の再現手順は次のとおりです。
- 対象は1つのURLに絞る(今回は restaurant/qualifications)
- 施策を打った日を記録する(2026-08-23)
- 打った内容を、変更前と変更後の文言のまま書き残す(「#post_title – #site_title」→「飲食店開業に必要な資格と届出|必須2つ+有利な9資格」/本文は変更なし)
- 30日後に測定する(測定日 2026-09-22)
- 比較は施策後30日(2026-08-21〜2026-09-19)と、その前の30日(2026-07-22〜2026-08-20)
- 見る指標は表示・クリック・平均順位・CTRの4つ。合否はあらかじめ決めた1つの指標で判定する(今回はクリック数)
- 不合格だったら、検索語ごとの表示・クリック・平均順位を出して、どの順位帯で表示が増えたかを確認する
今回の場合、検索語ごとに分解した時点で「14語のうちクリック0の検索語が14語、クリックがついた検索語が0語」という状態が見えます。ここまで出さないと、「表示が2.4倍になったから次も同じ施策を」という間違った次の一手を打ってしまいます。
この記録の位置
クリック 1→0、表示 88→213回、平均順位 35.2位→37.4位。数字としては小さい失敗ですが、CTR施策と順位施策を打つ順番という判断材料が1件増えました。次の30日で平均順位が動くかを測り、結果はまた合否つきで書きます。
