タイトルを9日連続で書き換えて測定不能にした話|LLMO費用ページ

何が起きたか

対象は https://three-dots.co.jp/llmo/llmo-cost/。2026-10-11 に検索タイトルと説明文の修正を自動運転で打った。狙いは「見えているのに選ばれない」状態の解消で、施策を決めた時点の数字は順位14.7位・表示393回に対してクリック0回(CTR 0.0%)だった。この順位なら1.5%はあってよい、という判断で打っている。

変更内容はタイトルだけ。「LLMO対策の費用相場|初期10〜50万・月額10〜100万円」を「LLMO対策の費用相場|初期・月額・成果報酬を比較」に差し替えた。本文は変更なし。数字の羅列を料金体系の切り口に替えれば、相場を知りたい検索意図との一致度とクリック率が上がる、という仮説だった。

30日後の 2026-11-10 に測定した。結果は測定不能。クリックは0のままだったが、それ以前に「この施策の効果かどうか」を言える状態ではなくなっていた。

なぜ測定不能になったか

30日の測定期間中に、同じページを自動運転が何度も書き換えていたからだ。10-11 の次の日から、ほぼ毎日タイトルが変わっている。

No. 施策日 施策前の表示 施策前の平均順位 測定日
73 2026-10-11 45回 3.1位 2026-11-10
74 2026-10-12 53回 4.2位 2026-11-11
75 2026-10-14 58回 5.2位 2026-11-13
76 2026-10-15 — — 2026-11-14
77 2026-10-16 67回 6.1位 2026-11-15
78 2026-10-17 70回 6.4位 2026-11-16
79 2026-10-18 — — 2026-11-17
80 2026-10-19 75回 6.7位 2026-11-18

タイトルの変遷はこうなっている。

  1. 10-11:「初期10〜50万・月額10〜100万円」→「初期・月額・成果報酬を比較」
  2. 10-12:→「初期費用・月額・成果報酬の料金体系別に解説」
  3. 10-14:→「費用相場を料金体系別に解説|内製と外注の違いも」
  4. 10-15:→「初期費用・月額・成果報酬を比較」(10-12 の前の形に戻っている)
  5. 10-16:→「費用相場と料金体系|内製と外注の比較」
  6. 10-17:→「費用相場|料金体系と内製・外注の比較」
  7. 10-18:→「費用相場|料金体系と内製・外注のコスト比較」
  8. 10-19:→「費用相場|料金体系と内製・外注の違い」

いずれも本文は変更なしで、タイトルと説明文だけを触っている。10-15 の変更先は 10-11 で一度つけたタイトルとほぼ同じで、往復しているだけの回もある。

この状態では、10-11 のタイトルがクリックを生まなかったのか、その後の書き換えで検索結果上の表示が落ち着かなかったのかが切り分けられない。30日の測定窓が、別の施策で丸ごと汚れていた。

原因は除外ロジックの機械的な誤り

自動運転には「測定期間中のページは再施策の対象から外す」除外が入っていた。それが効かなかった。原因は、除外の判定を移転前のURLで照らしていたこと。現URLと一致しないため、測定中のページが毎日「未施策のページ」として拾われ続けた。

各施策の仮説を並べると、同じ結論に毎回たどり着いているのが分かる。「主要検索語を題の先頭に置く」「料金体系を明示する」という同じ発想が、8回繰り返されている。除外が効いていれば、1回打った時点で止まっていた。

この誤りは 2026-11-03 に修正した。No.73〜80 の行は、すべて測定不能として処理している。

測定不能の裏で、数字自体は動いていた

合否は出せないが、ページの状態は記録しておく。Search Console で同一URLを30日単位で区切って比較した。

期間 表示 クリック 平均順位 CTR
2026-10-04〜2026-11-02 254回 1回 13.2位 0.39%
2026-09-04〜2026-10-03 39回 0回 1.4位 0.00%

表示は +215回、倍率で 6.5倍。クリックは +1回。順位は +11.8位、つまり下がっている。表示が増えて順位が下がるのは、上位表示していた少数の語に加えて、より広い語で拾われるようになったときの形だ。

検索語ごとに見ると、実測した検索語は21語で、そのうちクリック0の検索語が21語。クリックがついた検索語は0語。クリック0の検索語の表示合計は206回だった。

  • llmo対策 費用:表示 78回/クリック 0回/13.8位
  • llmo 対策 相場:表示 39回/クリック 0回/15.7位
  • llmo 対策 費用:表示 18回/クリック 0回/14.8位
  • llmo 費用:表示 16回/クリック 0回/21.1位
  • llmo対策 費用対効果 社内説明:表示 8回/クリック 0回/5.5位
  • llmo対策 外注:表示 7回/クリック 0回/10.9位
  • llmo対策 費用相場:表示 7回/クリック 0回/13位
  • llmo対策 相場:表示 6回/クリック 0回/13.5位

表示は上位1語で全体の30.7%、上位2語で46.1%、上位3語で53.1%、上位4語で59.4%、上位5語で62.6%を占める。費用・相場系の語に集中していて、タイトルの語順をどう組み替えてもクリックが動かなかった、という形になっている。ただしこれも、8回の書き換えが重なった期間の数字なので、どの変更の結果とも言えない。

期待が外れた理由の整理

10-11 の施策そのものが悪かったという証拠は、ここには無い。外れたのは測定の設計のほうだ。

  • 施策の効果を30日で測ると決めていたのに、その30日を守る仕組みが現URLを見ていなかった
  • 結果として、同じページに8本の施策行が立ち、どれも独立して評価できなくなった
  • 仮説が毎回ほぼ同じだったため、仮に効いていても「どの変更が効いたか」の情報が残らない構造だった

打つ速さより、1回打ったら手を止めることのほうが、記録としての価値を決める。

次にやること

No.73〜80 の行は合否を出さない。このページの効果は、10-23 の施策の行で測る。

  1. 10-23 の施策から30日間、このページのタイトル・説明文・本文を一切書き換えない
  2. 30日後に Search Console で、同一URLのクリック数・CTR・平均順位を取得する
  3. 比較対象は直前30日。タイトル変更単体の効果として読む

除外ロジックは 2026-11-03 に現URLで照らすよう直しているので、測定期間中の再施策は入らない前提で動かす。